あの空き家解体中に

空き家の敷地を覗いていたワタシに誰かが声をかけた。
振り返ってみると、車から段ボール箱をいくつも出しているおいちゃんの姿があった。

「魚屋の兄ちゃんにな、ここの猫達どげぇかせんといけんで、っち話したら、なんか女の人がやりよる、っち言いよったけど、アンタかい」

諸星兄ちゃん、おばちゃんとは呼ばなかったか、お上手だなオマエ、と内心苦笑いしながら、ええそうです、これ以上増えると手が付けられんので手術を受けさせました、と答えた。

「あそこの家にな、箱を置いちょんのやけど、そろそろ新しいのと交換しようと思って持ってきたんや」

おいちゃんは別の地区でも同様に、猫達のために段ボール箱や発泡スチロールの箱で寝床を作って置いているという。

ああ、このおいちゃんか、あの空き家解体中に箱を置いてたのは。

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